伊藤忠記念財団は、東日本大震災で被害を受けた地域の子どもたち、子ども読書ボランティアの皆さんと共に、「東南アジアへ絵本を贈ろう in 東北」を実施しました。
これは、本が足りない国々の子どもたちへ、日本で出版され、国や文化、時代を超えて親しまれている絵本に、各国言語の翻訳シールを貼り付け、子どもたちが母語で読める絵本となったものを届ける、公益社団法人シャンティ国際ボランティア会の「絵本を届ける運動」と連携して行いました。
今年6月〜10月にかけて、岩手、宮城、福島各県8団体、施設の協力を得て、子ども文庫、小学校、中学校、仮設住宅、子ども図書館等で地元の子どもたちや親子の皆さんが絵本作りをおこない計500冊の翻訳絵本が完成しました。また、財団職員や伊藤忠商事の社員ボランティアの皆さんも、大船渡市、仙台市、白河市で子ども達と一緒に絵本作りに参加しました。
絵本を届ける先はカンボジア、ラオス、ミャンマー(ビルマ)難民キャンプ、アフガニスタン等です。現在東北から完成絵本が続々返送され、財団からシャンティ国際ボランティア会に届けています。
来年1月絵本が東京港に運ばれ、2月に東南アジアの子どもたちに向けて船で運ばれます。その後、現地の図書館・学校に配布され、絵本は子どもたちの手に渡る予定です。
大震災の被害に遭った東北の子ども達が、遠い国の同じ仲間たちに対して絵本を贈ることで、共にいろいろな困難を乗り越え前向きに歩いて行こうというきっかけになってくれることを心から願っています。
東北の皆さん、お力添え心から感謝申し上げます。そしていっしょうけんめい絵本を作ってくれた東北の元気な仲間たち、本当にありがとう!
☆協力団体
岩手県盛岡市 NPO法人うれし野こども図書室
〃 大船渡市 読書ボランティアおはなしころりん
〃陸前高田市 陸前高田こども図書館
うれし野こども図書室分館ちいさいおうち
宮城県仙台市 宮城子どもの文化を支援する会
〃 仙台市 仙台市立東四郎丸児童館
福島県福島市 そよかぜ文庫
〃 郡山市 郡山子ども文庫連絡協議会
〃 白河市 柿の木文庫